G+より②「夕陽の射し込む昇降口で」~給食のおばさんだった頃

G+より

2019年4月、Google+がなくなってしまうと聞き書いてあった文章をこちらに引っ越そうという事で始めたこの企画。恐らくこれで最後です。ぴゃーん

第一回目はこちら
G+より①「私の仕事は給食のおばさんでした」
おまけ記事はこちら
G+より③夫の呼び名

というのも短文が多く、でなければこんなのばかり

かわいい鳥の写真にセリフ付けてる🐤 病んでたのかな。
もう少し続けられると思ったので残念ですが、花粉症の人って大変そうだな。なんて思っていた私がどうやら毎年ヒノキにヒットしていたと唐突に理解し目が半分しか開かないので大丈夫です(?)
今回はついでに、給食のおばさんという仕事を少し解説していこうかなと思います。

給食のおばさんという仕事

大量の食材を傷ませないよう暖房はほぼ使えないので冬は凍える寒さです。
冬に対する感情がいつだって「寒い」以外特にない。とにかく寒くて冷たい。

夏はというと特に食器洗いの午後は汗だくで、毎日シャワーを浴びてきたように頭ぐっしょりのまま帰宅することになります。
真夏の暑さであろうが殺菌目的のため食器類を45度以上のお湯で手洗い→消毒処理をする機械から熱湯をかけられた山のような食器類が自動的に出てくる→食器を数えクラスの人数分カゴに収め→ここからが地獄の極みなんですが、食器を収めた大量のカゴ達をワゴンに載せ運び、消毒保管庫というところに収めます。

※画像クリックで㈱fujimak様の消毒保管庫紹介ページへ飛びます。

そうまさにこういうやつです。この保管庫へカゴを収めていきます。

「全部カゴを収めきってからスイッチを入れれば良いのでは…?」
当時も上司にそう言った気がするし今思えばほんとなんで?って感じですけど私の務める給食室ではガンガンに可動されたままカゴを収める作業をしていました。

なので熱風を浴びながら、誤ってどこか触れば即火傷の環境でどしゃどしゃに汗をかき、毎日道行く人に「ゲリラ豪雨でもあったのかしら」という視線を浴びながら帰宅していました。

このように短時間ながら体力も必要な大変な仕事です。アレルギーのある子も多いのでアレルゲンの食材や調味料の取扱と別々に作る作業もとても気を使います。ですが


・夏休みや春休みなどの学校がお休みの日はお休み
・子供達のどうでもいい話が聞ける
・調理実習後出来上がった焦げた卵などを子どもたちが見せにくる
・「わ~!給食だ~!」などの感嘆の声が聞けると本当に幸せ
・調理後にちゃぶ台囲んでみんなで食べる給食はなんだか懐かしくてとても美味しかった
・きなこ揚げパン
・授業中の静かな校内を白衣姿で歩くのが楽しかった

などのいい部分は沢山ありました。学校という場所が非日常になってしまった大人だったので、そこにいるというだけでファンタジーで毎日が楽しかったです。


嫌な部分といえば、マスクに帽子に手袋にとお互いの表情が読み取れない仕事なのでマスクの下で舌打ちしてるババァとか底意地の悪い奴が紛れ込みやすい職業でもあります。
職場に恵まれないと結構酷いことになります。実際、私が就業した当初はコソコソ悪口言ってるババァだらけでした。
悪口言って大変な仕事が始まると忙しいフリをし逃げて行き、楽な仕事の時だけ戻ってくるずる賢いおばさんが、毎年結構な額を頂けるボーナスの時期に500円しか振り込まれてなかったとブツクサ言ってた時はスカッッ!!!としすぎて鼻から脳みそが出ました。

と、いうことで今回のG+よりお引越しの記事は、食器カゴを全て保管庫へ収め終え、モップを持って校内を歩いていた時のお話です。リライトせずそのまま掲載します。

 

                                    

2012.5.23

傾き出した陽がさんさんと射し込む、校庭に向いた昇降口に小さな女の子と男の子のシルエットが浮かんでいて、長い廊下を進む内その二つの顔が私に向けられているのが分かった。光でその表情が分からず、手をかざしながら近付いて行ったら女の子がぱぱぱっと走り寄って来てため息混じりの小さな声で「おいしかったぁ…」と言った。
給食が美味しかったと言いたかったらしい。その為に廊下を歩いてくる私を待っていたらしい。
一年生のその女の子は終始小さな細い声で、今日の給食がどれだけ美味しかったか、クラスでどれだけ人気だったかを教えてくれた。
私は大きく頷きながら「いっぱい食べれたの?」と聞いて、「3かいもおかわりしたのだってわたしじゃがいもだいすきだから…」と女の子が答えたりした。

隣りにいた男の子はかつて白かったであろうまだらに黄ばんだタオルを、細く捩り引っ張りながら端っこをずっと噛み噛みしてた。なんか噛みながらジュージュー吸ってて、あ、タオル美味しいかい…?って感じだった。あんまり見ないようにしました。

                                    

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